
リヨンで2005年に導入された貸し自転車システム
リヨン型システムの成功と波及
パリ市内における大気汚染の元凶ともいうべき自動車
から、自転車中心へと交通体系を抜本的に変える試み
は、フランス第二の都市リヨンでの成果が呼び水とな
って実現した。リヨンでは2005年に導入された貸し自
転車システムが、交通渋滞解消や排ガス削減に劇的と
もいえる成果をもたらした。リヨンの成功は、仏国内の
みならず欧州各国の大都市が追随するほどの影響力
であった。結果として、この『リヨン型システム』〜市中
に等間隔でおかれたヴェロ・ステーションで24時間無
休のセルフライド方式〜は、2008年5月現在、欧州20都
市以上で試みられるまでに市民権を得るにいたって
いる。