
入場には2日間有効の地図付『パスポート』の購入が必要。料金は一般が1,000円。駐車場のない会場が多いため徒歩やバス、自転車で回るのがおすすめ。金沢駅にはレンタサイクルもあるので、サイクリングしながらアート巡りをするのもいいだろう。
青木千絵《BODY 08-1》《BODY 08-2》
Photo: Hiraku Ikeda
青木千絵《BODY 08-1》《BODY 08-2》
Photo: Hiraku Ikeda
モノローグを超えたアートの可能性
小京都とよばれる金沢では伝統文化とともに、新たなアートの発信をめざすエネルギーが満ち溢れている。「金沢アートプラットホーム2008」は金沢の街をユニークなアートフィールドととらえて行う、プロジェクト型の展覧会。古い町家や公園、商店街などで、先端的なリレーショナルアートが衝突する。アーティストが既成の枠を取り外し、グローバルな創造的関係を構築するという「金沢21世紀美術館」の試みだ。寺院を舞台に信仰という巨大なエネルギーを漆素材の大きな塊として表現した青木千絵、老人介護施設のお年寄りたちとレジ袋で作った花でタテマチ商店街を飾った丸山純子、古びた建物をペイントして再生するワークショップを行ったフランク・ブラジガントなど、現在、19組のアーティストが形式にとらわれない作品を展開している。町並みを散策しながら斬新なアートに出会う。金沢を訪れた際は、そんな新しい感動空間に触れてみたい。会期12月7日まで。