

(左)タイやラオスの国内では、トゥクトゥクに関するピクトグラムがどの街にも建てられている。(中央)発
展目覚ましい現在の上海市内中心部でも、過去の名残を発見することができる。
異文化との遭遇はピクトグラムから始まる
ピクトグラムを眺めることは楽しい。なぜならば、世界各国の文化を垣間みることができるから。例えば、車
に関するピクトグラム。オートキャンピングが盛んな欧米では、牽引式のトレーラーハウスやキャンピング
カーに関する道路標識を発見できる。一方、タイやラオスなどの東南アジアでは、昔懐かしいオート三輪の
トゥクトゥクに関する標識がそこかしこに建てられているのだ。軽貨物は、イスラエルでは後ろに荷台がつ
いた車だが、ベトナムでは前押しのリヤカーで、タイでは担ぎ棒を持った人、アラブ諸国ではラクダに関す
るピクトグラムを目にすることになる。ピクトグラムとは、その地域を代表するオフィシャルのデザインな
のだ。世界各地へ旅立つ方々には、ぜひ、ピクトグラムを通じて滞在国の文化を知る「遊び」を楽しんでほし
い。長い空の旅を終え、異国に降り立ったあなたが最初にお世話になるのは、両替所やタクシーのピクトグ
ラムなのだから。

ウィーン市内のStadtparkに建てられているキャンピン
グカー進入不可の交通標識。