PAGE...2|3|4|5|6|7|8
(左)旧東ヨーロッパの国々で見ることができる「市街地」のピクトグラムも、東ベルリンで発見できた。(上)東ベルリンで見かけた歩行者用信号。ハットを身につけた三等 身の人物が採用されている。(下)東ベルリン独自のセンスは西ベルリンのデザイナーたちにとって衝撃的なインパクトを与えたという。
異質なふたつのデザインを内包した魅惑の街
世界で最もピクトグラムウオッチングに適した街は?という質問に、公共デザインに興味を持つ多くの人が 「ベルリン」と回答するだろう。他では見ることができない、この街だけの歴史を持っているのだから。ピクトグ ラムは東京オリンピック以降に発達したデザインで、その当時はご存知のとおり東西冷戦の真っただ中だっ た。1989年にベルリンの壁が取り壊されるまで、現在のベルリン市は西ドイツに属したボンと東ドイツに属した ベルリンに分断されていたのである。資本主義と社会主義、西欧と東欧、交わることのなかったイデオロギーや 価値観、文化がいま、ひとつの街に混在し、凝縮されているのだ。日本人は、旧西側諸国のデザインと何十年もか けて慣れ親しんできた。その西ベルリンのデザインと、最近まで見ることもなかった社会主義から生まれた東 ベルリンのデザインを見比べる散歩は、現在のベルリンでしか実現できない至福の時間なのである。
PAGE...2|3|4|5|6|7|8
LINK
STYLE
オーデマ ピゲ 20世紀の時計大全
>>2018.6.29 update
LIVING
タワーマンションの常識を覆す世界初のレジデンス
>>2009.10.27 update
LIVING
京の中枢に住まう プラウド京都麩屋町御池
>>2014.12.5 update
STYLE
桜並木の美しい公園墓地 鎌倉霊園
>>2014.2.3 update
STYLE
ニコライ・バーグマン× カーサ・ズリアーニが贈る クリスマス
>>2012.12.12 update

記事カテゴリー